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事業について

​愛健協設立の性格と推進の経緯

 愛知県下で健診事業を実施している同業の集いが愛健協です。会の名称は設立当時昭和36年、愛知県検診機関協議会と呼称し設立されました。

 その当時は検診屋、検便屋ともいわれ、同じ医療業務を行っているのに他の医療機関と比較し、社会的地位の低いものでした。行政下の住民や学校の健康診断を請ける場合も行政の担当者からは業者と言われ、健康と命に係る問題であるのに見積書の提示を要求されていました。このことは現在も変わりません。

 その風潮が今に伝わり、行政機関や事業所よりの見積もりの請求は続いています。何故だろうか?いろいろと考え方はありますが、私共の機関会員の一部にある次の点がそのような結果を生んでいる1つの要因であると思われます。​

  1. 言われれば値引きは当然として行う。

  2. 仕事を請けるために渉外担当者は健康管理の必要性についての説明もなく、また、その知識が浅い。

  3. 事前・事後の指導に欠ける。

  4. 同業仲間の団結力に対する考えの希薄さと目的意識の低さがある。

  5. 健康サービス事業の哲学がない。

  6. 検診担当者の研修意欲が不足している。

  7. 機関内部の経営体制が弱い。

  8. 健康管理事業の展望把握と計画性の推進と研鑽。

今後の機関運営は以上のことを理解し、会員相互の信頼関係と協調性をはかり推進することが望まれます。

 県下の機関数もアウトサイダーを含めされに今後増加し、熾烈なしのぎ合いが想像されます。

 昭和59年、当時の会長や有識者の肝煎りもあって、名称が愛知県健康管理機関協議会に改称され、綱領も完成しました。検診機関から健康管理機関に脱皮したことによって会員は健康診断を実施すると言うことは健康管理事業を推進していくことであると言う自己認識をもつための手段でもありました。このことにより、会員の目標は精度の高い信頼されるスペシャリストに成長して行くことをお互いが願い研鑽を深めて行くことが求められます。

 昭和59年度より、名古屋市立大学医学部名誉教授、奥谷博俊氏が本会の顧問から会長に就任されました。会長は、この機関がわが国の健康管理推進団体のモデルになることを願い会長職をお引き受けしたと、その当時の総会で発言されたことを認識しています。

 その後会長のまじめな人柄と努力が続き、会員に必要な研修会を実施してきました。引き続いて、平成5年には会員の協力も合わせて、「健康管理のガイドブック」(効果的な健康管理の進め方)が完成しました。この図書は現在も県医師会、名古屋医師会、愛知労働基準局関係、事業所担当者の皆さんにも、大きな反響を呼び、健康管理の実践的参考書として今も利用されていることを聞いています。本協議会は全国的にも影響を与えてきました。

 また、平成13年度の研修会においては、県下地域における小規模事業所の健康管理活性化を図るために愛知県医師会の産業保健部会、地域産業保健センターと本会が提携することになったので、さらに事業の推進を円滑に進めるために「新しい時代の産業保健を目指して」のタイトルによりシンポジウムを開催しました。

 なお、このシンポジウムは記録集を作成し、各関係機関にも送付し、会の事業として啓発を図りました。

​ 毎年、事業計画により開催される研修会及び研修分科会は、今後も推進されて行く会の基本事業でもあります。

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